2021/05/06 15:20
新しい学年、学校、職場。4月は生活環境が大きく変わる月です。ストレス・緊張。これらが積み重なることで、知らず知らずのうちに心身ともに疲れてしまいがち。
今回、春によくあるトラブルと対策を紹介します。ご参考ください。
お腹の調子に気をつける
【解説】
環境の変化による緊張やストレスから、お腹の調子が悪くなり下痢や便秘になってしまう人が多くいます。すると腸内環境が悪化します。腸には「免疫力(風邪を予防する力)の向上」や「幸せホルモン(セロトニン)をつくる」働きがあります。緊張・不安→腸の調子が悪い→調子を崩す・元気が出ないということになってしまうのです。
【対策】
1.起床後、太陽の光を浴びましょう。幸せホルモン「セロトニン」は日光を浴びることでもつくられます
2.肉魚卵バナナを食べる。セロトニンを作る材料「トリプトファン」が入っています
3.味噌汁・ヨーグルト・納豆を食べる。発酵食品は腸を元気にします
4.野菜・果物・さつまいも・海藻類を食べる。腸の調子を整える食物繊維が豊富です。
緊張やストレスから身体を守るビタミンCも野菜果物イモ類には豊富です。
骨のトラブルに気をつける
【解説】
骨が強くなるためにはカルシウムだけではなく、ビタミンDも必要です。食事以外にも日光を浴びることでもビタミンDは作られます。冬は日照時間が短く、寒くて厚着をしていて日光を浴びる時間が少なくなるので骨も弱くなりがちです。その状態で春を迎えると骨にトラブルが起きやすいのです。
【対策】
1.乳製品(牛乳、ヨーグルト、チーズ)、小魚、海藻からカルシウムの摂取
2.魚介類、キノコ類からビタミンDの摂取
3.天気がいい日は太陽の光を浴びる(日陰でも可)。暖かければ薄着になるのもOK
緊張・ストレスで貧血に?
【解説】
血液中のヘモグロビン、ヘマトクリット、フェリチン(貯蔵鉄)という数値が落ちるのが貧血です。持久力低下、集中力低下、味覚異常などを引き起こします。
生活環境の変化がストレス・緊張・疲労を引き起こします。その状態でたくさん食べても、消化不良を起こし栄養は吸収されません。結果的に貧血になります。また、甘いもの(お菓子、菓子パン、ジュース)をよく摂る人、朝食を食べない人も貧血になりやすいので注意が必要です。
【対策】
食事の栄養バランスを整えましょう。品数が多ければ多いほど良いですね。その上で肉魚卵大豆製品(いずれも良質のたんぱく質)を食べるようにしましょう。よく噛んで食べると栄養が吸収されやすくなります。
栄養の吸収力を高めるために、腸内環境も良くしましょう。発酵食品、野菜や果物を食べる。ストレスを溜めないこと、規則的な生活習慣をおくることも大事です。
ダイエットに食事制限は必要なし
【解説】
入試中に体重が増えた。環境の変化で体重が増えた。食べる量を減らさなきゃ!そう考えている方、要注意です。スマホの充電が残りわずかになったら省エネモードに切り替えるように、ヒトも体内エネルギーが少なくなると省エネモードになります。そうなると
筋肉の出力レベルが下がる→スピードがでない
代謝が下がり脂肪が燃えにくくなる→太りやすい
ヤバいと思ってさらに食事制限→栄養失調で貧血や故障
となってしまいます。
【対策】
まずは栄養バランスの整った食事を。その上で肉魚卵大豆製品などのたんぱく質をとりカラダの温度が上がれば代謝が高まります。豚肉や大豆製品、キノコ類に豊富なビタミンB群は糖質をエネルギーに変えてくれます。むくみ対策にもいいですよ。ごはんやパン、麺類を食べるときはこれらのビタミンB群が摂れるものも食べるようにしましょう。そのうえで、よく噛んでゆっくり食べましょう。
以上、4つのトラブルについて紹介しました。もしやっていないことがあれば、普段の食生活に取り入れることでより元気でストレスやトラブルのない春をお過ごしください。